ぽてぃろーの毎日が好日!!

日日是好日。「にちにちこれこうじつ」と読みます。良いと感じた日も悪いと感じた日も、どちらにしても精一杯生きていればよい日なのですよ、とお茶の先生が掛け軸を前にこの言葉の意味を教えてくれました。なんか、感動したんです。

映画たより⑧【人生の選択肢としての特別養子縁組】

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ぽてぃろーです🐶

 

緊急事態宣言中ですが、ギンレイホールは20時まででしたが営業してくれています🎬

 

密を避けるために隣の席が着席禁止になっているのですが、この方が空間がゆったりするのでこのまま続けてほしいなと個人的に思うところです。

 

 

ネタバレしないように感じたことを書きます🎬

あらすじを書かないように気を付けています。

 

このブログを読んでもなにを言ってるのかさっぱりわからないと思うのですが、同じ映画を観たときに「あ、こういうことかな」と感想の共有ができたらとても嬉しいです✨

 

もし、同じ映画を観たら、感想を聞かせてくださいね❕

 

 

今回はこの2本です。

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一般的に「訳アリ」と捉えられる家庭の話です。

 

37secondsの感想はこちらから。 

私の人生はこれら映画と少し被るところがあり、それぞれの苦悩が痛いほどわかるので涙が止まりませんでした。

 

ただ、ひとえに悲しい映画ではありません。

どの年代でもロードムービーのような人生の冒険って可能であることを表してくれる映画たちだな、と思いました✨

 

2本の映画を通じて感じたことが沢山ありすぎるので、今回は1本ずつ書くことにします。

 

今日は「朝が来る」

http://asagakuru-movie.jp/

 

 

特別養子縁組のお話です。

世の中には、色々な事情で「出産をしても子供を育てられない人」がいるようです。

 

一方で、色々な事情で「子供が欲しいけどもつことができない人」もいます。

 

そんな2つの側面の人たちをマッチングする特別養子縁組。

 

養子の子を持つ親が周囲にいたらどう思いますか?

ちょっと距離を置くのが普通なのかしら・・・

でも、その本人が事実を秘密にしていたら、きっと距離を置こうとしないと思います。

 

 

自然の摂理

妊娠するもしないも自然の摂理です。

どうしても妊娠できないカップルも世の中にはいるので、人工的に手を加えて妊娠することも今ではだいぶ世に声として聞かれることが増えてきました。

 

妊娠できない要因は男性の場合もあります。

「朝が来る」では、旦那さん(ARATAさんです)起因で不妊治療に取り組むことになります。

 

2人の子持ちの同僚とのお酒の席で

「子供が2人もできるなんて本当にすごいことなんだぞ!本当にすごいんだ・・・」

と、語り越しに最後は詰まってしまうのに胸が苦しくなりました。

 

 

不妊治療

私も、私起因で不妊治療を経験しています。

子供は必ずしも自然とできるものではないことを痛感します。

 

一昔前は不妊治療を公言することは何となくタブーであり、私も隠し通していました。

今は会社によっては不妊治療のための公休制度もあるようで、少しずつ社会が変わってきているようです。

 

ただ、不妊治療をしても子供ができないケースも多々あります。

私の場合は、元夫に心のブレーキがかかりました。

 

私は子供のある家庭が欲しい、子供を育てたいと強く願っていました。

できれば好きな人の子供が欲しいけど、それが無理なら・・・と、養子縁組を考え始めます。

 

血のつながらない子供を引き取って育てることって私には抵抗がない、というか、どんな気持ちが抵抗を作るのかがわかりませんでした。

 

実家は私が生まれる前から犬がいて、犬は家族同然です。

血統書付きも雑種も育ててきて、どちらも愛しかった。

 

手のひらサイズの赤ちゃんの頃から育てた犬が1匹いて、その子を外犬にするのに訓練していたら寝不足になった高校生時代。

箱の中は嫌だというから胸の中で抱いて寝た日も沢山あります。

本当に家族でした。

 

「自分に似ない子を育てることは嫌」という気持ちもわからなくはないですが、きっと一生懸命育てていたら似てくるのではないかと思います。

 

犬もなんとなく飼い主に似てきますから。

 

 

隠れ出産

「朝が来る」では、妊娠した女性は、広島県のとある島の施設で出産を迎える仕組みになっていました。

中学生で妊娠してしまうのですが、父親が色々調べて見つけてその施設に彼女を入れます。ご近所や学校には「病気の治療のため、遠いところで入院する」と説明。

 

これは普通の対応なのだと思います。

 

でも彼女には、妊娠もおなかの中で育っていく命も現実のことなので、葛藤が生まれます。

 

「なかったことにしないで」

 

この一言が全てで、涙が止まりませんでした。

 

 

子供は親を選べない

生みの親、育ての親とよく聞きますが、2人にとってはかけがえのない我が子。

そして、施設の代表にとってもその縁をつないでくれた子供なのです。

 

「養子縁組は親のためでなく、子供の幸せのためにある」

 

説明会の参加者の顔が一斉に引き締まったシーンです。

私もグッときました。

 

引取りのルールとして、子供が小学校に上がる前に実の親でないことを子供に伝えることがありました。

正直、幼児にはまだ理解しにくいことだと思います。でも、幸い、この映画の中では子供はわからないなりに理解してくれていることが救いでした。

 

できれば血のつながった者同士で家族を作るのがいいのでしょう。

でも、それが不可能な場合、幸せを望む結果、その親子に血縁関係がなくてもいいじゃないと私は思います。

 

私はこの先の人生でもう一度パートナーを作って、できれば子供が欲しいと思っています。今からでは養子縁組しか方法はありません。

 

この映画の結末が、私の行く末であることを願ってなりませんでした。

 

 

 

おわりに

40代にもなると10代はもちろん30代の回想シーンまでもが淡く、甘酸っぱいものに見えてきます。

私もそれなりの時間を過ごしてきたんだな、と、つくづく思います。

 

人生も後半戦だと思って日々生きています。

 

人と人との心のつながりはそもそも出会うべくして出会った人との縁ありきです。

日々、その縁を大切に過ごしていくことできっと未来は好日であることを信じて、時を重ねていきます。

 

 

このブログが、この映画と皆様の引き合わせるきっかけに慣れると嬉しいです。